おはようございます。
今これを書いている時も、窓の外からコハクチョウの声が聞こえます。飛行しながら鳴いているもようです。
毎年、我が家の近くでは、この時期になると田んぼにコハクチョウが飛来します。
冬の期間中ずっと見られる訳ではなく、いつも大体この時期に見られますので、個人的には見附市よりも南で越冬していたコハクチョウの北上組なのでは??と思っていますが、その辺りは確認する術もありません。
水っぽい田んぼに300羽位のコハクチョウが滞在しています(2021.2.27現在)。
奥に見える学校は私の母校です笑(小学校)。
若い時はこんな田舎嫌だ!と一度は上京したものですが、結局地元が一番…という感じになっています(何の話!?)。
さて、渡り前(途中)のコハクチョウたち、みな一様に懸命にエサを食べています。湿って柔らかくなっているであろう田んぼにくちばしを突っ込んで…。
いつも思うのですが、稲刈り後の田んぼにはそんなに稲穂が落ちているものなんだろうか…と。暇な時にこっそり田んぼに行って見てみようと思います。
(※2021.3.1追記:その話を夫にしたところ、数年前にたまたま一緒に行った講演会で「O先生が根っこも食べるって言ってたじゃん」との事。全然覚えていない私って…。博物館のT学芸員に聞いたところ、時間を追って「落ち穂」→なくなる→「ひこばえ(二番穂)」→なくなる→「茎・根」となるそうです。ふふふ。なんでも食べるんですね。)
それにしてもこれだけの数の、こんなに大きい鳥を養っていけるだけのエサがある越後平野は素晴らしいですね。
冬にコハクチョウが身近で見られる幸せは新潟県民ならではといえるようです。
この近所の田んぼは農道のすぐ脇にコハクチョウがいましたので、車の中から観察・撮影しました。本当に、当たり前のように冬、ハクチョウが近くにいますが、その当たり前が未来もずっと続きますように…と思います。
エサを食べている動画も撮りました。
いろんな角度から見られるので是非ご覧ください(1分18秒)。
途中、稲を引っ張り出すところと、頭を掻くところがポイントです。
なんだかエサを食べている写真ばかり撮ってしまいましたが、よく見るともっといろんな行動をしています。
これは、家族でしょうか?鳴き合っています。(14秒)
コハクチョウはこれから約4,000キロの旅路を経て繁殖地のシベリアまで渡って行きます。
ハクチョウの飛行速度は、平均時速50km、追い風では70km、気流に乗ると100kmに達するそうで(インターネットで調べました)、距離と時間の計算が大の苦手な私ですが、途中中継地に立ち寄りながら、まぁざっくり1~2ヵ月くらいかけて渡るのかな~という適当予想です。
コハクチョウの繁殖地はロシアの上の方のツンドラ地帯(詳しくはこちら→Wikipedia)ですが(コハクチョウの英名はツンドラスワン!)、私はいつもコハクチョウを観察している時に、この子らはこれから海を渡り遥か彼方のツンドラへ行くのかと思うと、もうクラクラします。自分の体一つであんなに遠いところまで…野鳥ってすごいです。人間はもっと生き物に敬意を表するべき!
↑ ↑ 濃いピンクの線がコハクチョウ繁殖地です。
無事に渡って欲しいですね。
夕方16時30分のコハクチョウ。陽が傾き始めました。
18時頃我が家の上を飛んでどこかに行く声が聞こえました。
この光景はいつ頃まで見られるかな??
春が来るのは嬉しいですが、冬鳥たちを見送るのはなかなか切ないものがありますね。
「さよならだけが人生だ」という井伏鱒二の有名な言葉(漢詩の訳)がありますが、そんなことをふと思った昨日の私でした。
以上です。
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